- まともな人から会社を辞めていく理由
- まともな人が辞める会社に残るリスク
- まともな人が辞めていく状況でできること
”まともな人ほど早めに会社を辞めていく”
こんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
いわゆる『まともな人』とされる、真面目な人や優秀な人が会社を辞めていく理由にはいくつかの共通点があります。
それを知ると、まともな人が居なくなった会社に居続けるリスクも自然と見えてきます。
そこでこの記事では、まともな人から辞めていく理由やその会社に残るリスク、あなたにできることなどについて解説していきます。
「会社を辞めていく」まともな人の特徴
”まともな人”と言われても「何が基準かわからない」と感じるのが普通です。
そこでこの記事で扱うまともな人の特徴を3つご紹介します。
視野が広い優秀な人
会社の主力として力を発揮している優秀な人は、視野も広いです。
「会社のどこか問題で、どう変わっていけば良いか?」もしっかりと理解しています。
しかも優秀な人には決断力がある人も多いです。
『会社が変わろうとしていない』『上司に伝えても無駄だ』と判断してしまえば、転職してより良い条件で働ける会社に映っていくでしょう。
真面目な人
会社には周りを引っ張っていくリーダーも大切ですが、地道に仕事を続ける真面目な方の存在も重要です。
しかしこうした真面目な人は、不満があってもそれをあまり主張してくることはありません。
その結果、一部の人だけに集中的に仕事が集まってしまい、早めに限界が来て退職する事態につながります。
成長する意識が強い人
仕事の中心となる優秀な人には、成長意欲が強い人も多いです。
そういった人は、世間の変化についていけない『現状維持の会社』をよく思うことはありません。
成長していける仕事や環境を求めて、すぐにでも転職活動を始めていくでしょう(もうすでにスタートしているかも・・・)。
まともな人から会社を辞めていく5つの理由
優秀な人・真面目な人たちは、自分や会社のことを冷静かつ客観的に見た上で「会社を辞める」判断をしています。
ここからは、そんなまともな人たちが辞めていく理由を5つお話していきます。
理由1:会社の将来に不安を感じた
上でもお話したとおり、まともな人は冷静で客観的に物事を見れます。
- 変わっていかない会社の体質
- 業界事態が低迷している
こういった会社の将来性に不安を感じ、「この会社にいたらヤバいな」と判断したらすぐに転職していきます。
理由2:ちゃんとした評価をされていない
仕事で結果を出しているのに、それが評価されていないまともな人なら辞める理由になります。
優秀な人にとって「会社が自分をきちんと評価しているのか?」は重要です。
会社に貢献しているにもかかわらず、年功序列ばかり優先され、他の同期と同じ扱いをされていれば嫌気が差すのは当然です。
評価されない会社に居続ければ、仕事へのモチベーションも下がり、成長も止まってしまう危険もあります!
理由3:良い条件の仕事が見つかった
元々転職を考えていて、ちょうど条件の良い転職先が見つかるケースもあります。
ただこの原因の根本にあるのは、”会社への不満や将来への不安”です。
今の仕事が充実していて自分がしっかりと評価されていれば、そもそも転職を考える必要もないはずです!
理由4:今の仕事にやりがいを感じない
仕事をする上ではやりがいを感じることも大切です。
特に真剣に仕事と向き合っているまともな人にとっては、やりがいが感じられることが大きなモチベーションになるでしょう。
- 給料が少ない
- 残業が多い
こうした不満を普段から抱えても、「やりがいがあるから続けていける」と感じている人はかなり多いです。
そのため、やりがいすら感じれなくなるようであればすぐに辞めていくでしょう。
理由5:社内の人間関係に問題がある
まともな優秀な人ほど、社内の人間関係も大事に考えています。
- パワハラやセクハラが起きている
- 目標となる上司や先輩がいない
- 陰口や悪口が多い
こうした会社に居続けることは成長意欲を妨げ、かなりのストレスにもなります。
リスクを早めに察知するまともな人は、すぐに転職していくはずです!
まともな人は辞める際に本当の理由を言わないケースも多い!
『約5人に2人は嘘の退職理由を伝えたことがある』転職Hacksより(https://ten-navi.com/hacks/article-746-61279)
『会社(人事)に伝えた退職理由は本音ではなかった』エンジャパンより(https://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3191.html)
これを見てもわかるとおり、退職理由で本音を言わないケースはかなり多いです。
中でも真面目や優秀といったまともな人達は、退職時に会社や上司とトラブルになることを避けようとします。
まともな人たちの退職理由はほとんど「当たり障りのないの嘘の理由」だと考えても良いでしょう!
まともな人から辞めていく会社に残るリスク
まとも人は主力となって会社と支えてくれている重要な存在です。
そんな大切な柱が去っていった会社は、「沈みゆく船」とも言えるかもしれません。
そこでまともな人が去った会社に居続けるリスクを4つご紹介していきます。
仕事量・残業が増える
優秀な人は普通の人に比べ仕事量も多く、作業スピードも速いです。
そんな会社の主力がいなくなれば、残った人たちだけ優秀な人の分を仕事を補うことになります。
しかし、当然のことですがその仕事全てを引き受けられる人はいません。
仕事量や残業時間を増やすことで、まともな人の分の穴を埋めることになります!
将来的に給料が下がる心配がある
会社の売上を支えているのは、優秀な人や真面目な人たちです。
こうした人たちが辞めていけば業績も落ちていき、「将来的にはボーナスや月給が減っていく」ことが予想できます。
今はあなたが仕事で結果を出せていたとしても、そのまま居続けることはリスクになっていくでしょう!
退職ラッシュが始まる危険もある
まともな人が辞めたことで仕事量の増加や給与の減給が予想できれば、さらに退職者は増えるかもしれません。
この退職ラッシュは、残った社員たちをさらに苦しめていきます。
その結果、辞めづらい空気が会社中に漂ってしまい、勇気を出して「辞めさせてください」と伝えても退職の拒否や強い引き止めを受けるようになります。
社内が辞められない人間ばかりになる
優秀な人や真面目な人は転職しようと思えば、すぐに次の職場が決まるケースも多いです。
ですのでまともな人が辞めていった会社は「仕事をしない人」「転職できるスキルや経験がない人」ばかりが残る形になっているはずです。
しかしここで残った人たちだけでは、今のまま会社を維持していくことは難しいでしょう。
将来的にはリストラが行われたり、『最悪倒産』という事態になる可能性もあります!
まともな人の退職はチャンスになることも(あなたへのメリット)
まともな人の退職で得をする方も存在します。
それが”これまでNo.2のポジションや中堅クラス”にいた方たちです。
こういった人たちは、優秀な人が辞めたことで昇進や昇給するチャンスを獲得できる可能性が高くなります。
もちろん急に責任ある仕事が増えるので、忙しくなるデメリットはあります。
「出世したい!」「大きな仕事をしたい!」という方には、貴重なチャンスになることは間違いないでしょう。
まともな人が辞めていく状況であなたができる4つのこと
まともな人が居なくなっていく会社に居続けるのはリスクが大きいです。
とはいえ、人によって状況も違うため「すぐに退職するのがベスト」と言い切ることは難しいでしょう。
そこであなたが取れる選択肢を4つお話していきます。
選択肢1:まずは様子を見る
まともで優秀な人が辞めていったとしても、1,2人程度であれば一旦動き出すのは待ったほうが良いかもしれません。
というのも最近は転職する方も増え、成長意欲の高い方であれば数年で退職するケースもめずらしくありません。
もしそこで急いで転職しようと考えても、スキルや経験が身に付いていなければ良い環境で働くのは難しくなってしまいます。
まずは焦らず、今のあなたの状況を見極めて転職活動を始めるほうが良いでしょう!
選択肢2:部署異動を考える
今働いている部署からまともな人がいなくなりつつある場合、「いきなり辞めるのが厳しい」のであれば部署異動することを考えてみましょう。
大きい会社の場合には、勢いのある部署がいくつかあることも多いです。
例え今の部署に魅力を感じなくなっても、『尊敬できる人がいる』『ここなら成長できそう』という場所があるなら移ってみるのもありです。
選択肢3:転職活動をスタートさせる
会社を支えているまともな人が何人も辞めている状況なら、なるべく早いうちに転職活動をスタートしましょう。
優秀な人の退職ラッシュが始まれば、なかなか辞められない状況になる可能性も高いです。
そうなってしまえば、強い引き止めを受けるなどで円満退職はまず不可能になります。
退職時のトラブルを回避するためにも、”泥舟”になる前に脱出することを考えましょう!
選択肢4:限界ならプロの力(退職代行)で脱出
「すでにまともな人が何人も辞めていってる」という方は、退職代行のようなプロの力を使って辞めることも考えてください。
先ほどもお話したように、退職ラッシュが始まっていれば強い引き止めなどのトラブルに遭遇することも出てきます。
こうした状況になってしまえば、自分ひとりで退職するのはかなり難しいです。
その点退職代行であれば多少の費用はかかりますが、上司や会社と直接やりとりすることは基本的にはないのでスムーズに辞められる可能性が高くなります。
未払い賃金などの問題がある場合も、弁護士や労働組合のサービスであれば対応してもらえるのも頼もしいです!
まともで優秀な人ほど見切りが早い!
「まともな人」とされる優秀な人・真面目な人が会社を辞めていく理由は次のとおりです。
- 会社の将来に不安を感じた
- ちゃんとした評価をされていない
- 良い条件の仕事が見つかった
- 今の仕事にやりがいを感じない
- 社内の人間関係に問題がある
会社の中心になっているまともな人が辞めていくことは、仕事量の増加や減給につながるリスクがあります。
そのため、1番の対処法としては転職してより良い環境で働くことがベストです。
しかし「今すぐには会社を辞めたくない」という場合には一旦周りの様子を見たり、部署異動を考えてみるのも良いでしょう。
また、現在退職ラッシュが始まっている状況にいるのであれば、トラブルを避けるためにも退職代行を利用する方がスムーズに辞められる可能性も高くなります!
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