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失業保険をもらうことにデメリットはある?リスクから受給の際の注意点を知ろう!

失業保険をもらうことのデメリットについて書いた記事のアイキャッチ画像
この記事でわかること
  • 失業保険を受給するデメリット
  • 失業保険を受給する際の注意点
  • 失業保険の申請方法と流れ

失業保険は、失業期間中の生活を支える制度として、多くの人にとって重要なサポートです。

しかし、失業保険を受けることにはデメリットもあり、受給の際・利用を考えている場合にはきちんと理解しておくことが大切です。

そこでこの記事では、失業保険を受給する資格から受給するデメリット、その際の注意点などについて詳しく解説していきます。

目次

失業保険や受給資格について

失業保険や受給資格を解説している画像

「失業保険」とは、雇用保険に加入している方が会社を辞めた際に受け取ることができるお金です。

『いくらもらえるのか?』については、もらっていた月給によって違ってきますが、”おおよそでは元の5〜8割程度が支給される”と思っておきましょう。

失業保険は再就職先を探すためのお金を援助してくれる公的な制度です。

受給するための条件は大きく分けて2つです。

まず1つ目は、就職活動を行っているという部分です。

そのため、フリーランスや早期リタイアの予定がある方は、雇用保険の受給の対象外になります。

2つ目は、雇用保険への一定以上の加入期間があることです。

  • 自己都合退職なら失業する前の2年間で通算12ヶ月以上
  • 会社都合退職なら失業する前の1年間で通算6ヶ月以上

このどちらかの加入条件が必須になります。

失業保険を受給することの5つのデメリット

失業保険を受給することのデメリットを解説している画像

「すぐに転職先を見つけられないかもしれないから助かる、、、」というメリットもある失業保険の受給。

しかし、利用する場合にはデメリットもあるので、事前に頭に入れておく必要があります。

デメリット①求職活動の制約

失業保険を受給するためには、定期的に求職活動の報告や面談が求められます。

そのため「ゆっくりと次の仕事を探していきたい!」など、自分のペースで転職活動が進められないこともあります。

これにより、時間や活動の自由が制限されることが多くなります。

デメリット②雇用保険の加入期間がリセットされる

失業保険を受けると、これまでの雇用保険の加入期間がリセットされてしまいます。

先ほどもご紹介したとおり、「失業保険を受給するには失業する前の2年間で通算12ヶ月以上」が必要です(自己都合退職の場合)。

また失業保険の受給できる日数も、雇用保険の加入期間が長ければ多くなります。

例えば、失業保険をもらった場合に、すぐに再就職し、その後すぐに失業しても受給することができなくなってしまいます。

あらかじめ早期に転職先が見つかる予想が立つなら、失業保険を受給しない方が良いでしょう!

デメリット③受け取る年金が減ってしまう

60歳以上で年金をもらっている方が失業保険を受給する場合、年金の減額や一時停止されることもあります。

また、年金の繰り上げ受給をしている方は、失業保険の受給期間は年金の支給が止まってしまいます。

ただ、65歳以上で失業した際に受給できる「高年齢求職者給付金」なら、一時金扱いになるため、年金との併用は可能です。

デメリット④受給期間中の収入制限

失業保険の受給中にアルバイトやパートで収入を得ると、収入制限を超える場合に受給額が減額される可能性があります。

これにより、経済的に制約を感じるケースも多く、自由に収入を得る選択肢が限られることもデメリットです。

失業保険受給中のアルバイト・パートについて次のような注意点もあります。

【失業保険受給中のアルバイト・パートの注意点】
  • 待機期間中はできない
  • 給付制限期間中ならできる
  • 受給中でも申告をすれば可能
  • 就職状態とみなされると受給できない
  • 所定労働時間は週20時間未満

デメリット⑤転職活動を長引かせる恐れがある

失業保険が受給できると定期的にお金が入るため、落ち着いて転職活動ができます。

しかし、「お金がもらえているから、、、」などと焦る気持ちがなくなると、かえって転職活動が長引く恐れがあります。

特に退職から再就職までの空白期間が長いと、面接官から怪しまれることもあります。

空白期間が長くなるようなら「〇〇をしていました!」などと面接官に説明ができるようにしましょう!

デメリット⑥社会保険の手続きが若干複雑になる

失業保険を受給していても、社会保険料の支払いは必要です。

失業保険を受給するには、「退職した会社の健康保険を継続する」「市町村の国民健康保険に加入する」のどちらかを手続きをしなければなりません。

反対に、退職後にすぐ転職先が見つかるなら、会社側が保険の手続きをしてくれるので比較的に簡単です。

失業保険を受給する際の注意点(自己都合退職についても)

失業保険を受給する際の注意点を解説している画像

メリットだけでなく、デメリットも存在する失業保険の受給。

受給を考えている方は、次のような注意点にも気をつけておきましょう。

受給条件の確認

先ほどもご紹介したように、失業保険の受給には条件があり、受給期間中は求職活動が必須となります。

条件や手続きに対する理解が不十分だと、支給停止や取り消しのリスクもあるため、しっかりと確認しておきましょう。

適切な求職活動の維持

失業保険を受給しながらも、就職活動を着実に進めることが大切です。

求職活動の進行に合わせて失業保険を受給することで、経済的な支えと就職活動の進捗をバランスよく維持できます。

計画的な経済的準備

支給終了後の生活費や経済的な準備も重要です。

受給期間中にしっかりと計画的に備えておくことで、失業保険が切れた後の経済的な不安を減らすことができます。

受給までに3ヶ月ほどかかる(自己都合の場合)

会社都合退職の場合は、7日後からすぐに失業保険の受給が始まります。

ですが、自己都合退職の場合は、約3ヶ月後からの受給になる点には注意が必要です。

この3ヶ月間の生活費は自分自身でやりくりを行っていくことになります!

給付期間が短い(自己都合の場合)

自己都合退職の場合、最大での150日間までしか失業保険を受給できません。

最大330日受給できる会社都合退職にくらべ、「給付期間が短く、金額も減る」ことは頭に入れておきましょう。

再就職手当が支給されない可能性も(自己都合の場合)

失業保険を受給している方が期間を多く残して再就職できた場合、受給期間の最大70%を受け取れる再就職手当。

しかし、自己都合の場合だと再就職手当が受給できないことがあります。

待機期間終了の1ヶ月前に再就職した場合、再就職先がハロワ・職業紹介事業者の紹介で決まったものでないといけません。

待機期間が終われば、一般的な求人広告や知人の紹介からの再就職でも手当の対象になります!

失業保険を受給するための申請方法と流れ

失業保険を受給するための申請方法を説明している画像

次に失業保険の受給する方に向け、申請方法と流れについてご紹介していきます。

失業保険の受給に必要な書類類

失業手当の申請をする際にハローワークに持っていくものは次のとおりです。

【失業手当の申請の際に必要なもの】
  • 雇用保険被保険者離職票
  • 個人番号の確認書類(マイナンバーカード、通知カード、住民票)
  • 身元確認書類(マイナカード、運転免許書、保険証など)
  • 証明写真(2枚・縦3㎝×横2.4㎝)
  • 本人名義のキャッシュカードもしくは預金通帳

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.htmlyより

失業保険の申請〜受給までの流れ

失業保険を受給する際には次のような流れで進んでいきます。

STEP
離職票の受け取り

会社から離職票を受け取ります。

事前に申請しておけば、退職から約2週間くらいで自宅に送られてくるでしょう。

失業保険の受給を考えているなら、なるべく早めにお願いしておくのがベストです。

STEP
ハローワークに出向く

離職票を受け取ったら、必要書類などを持ちハローワークにいきます。

ハロワで受給資格の決定がされます。

この際に初回の説明会や日程も決まります。

STEP
待機する

受給資格の決定から初回の説明会までの相手は待機期間となります(7日間)。

この期間は、アルバイトでも働くことはできません。

もし働いてしまった場合には、その日数分の待機期間が延長されます。

この期間でも求職活動は行えますが、実績としてはカウントされません。

STEP
受給の説明会に参加する

初回の説明会では失業保険の受給やハローワークの使い方などを詳しく説明されます。

最初にハロワに行った際に説明された必要な持ち物を忘れずに持参しましょう。

説明会では、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」の2つの書類が配布されます。

STEP
求職活動を始める

ハロワでの職業相談や紹介をはじめ、求職活動をスタートさせていきます。

28日間ごとに失業状態の認定日が設定されます。

この28日間では最低2回の求職活動をする必要があります。

求人の応募や職業相談、セミナーへの参加、資格試験の受験などが活動に当てはまります。

STEP
失業認定を受ける

28日間に一度、求職活動の状況などを記入した失業認定申告書と雇用保険受給資格者証を持ち、ハロワにいきます。

認定日にハロワに行けないと失業手当を受給できなくなってしまいます。

急用などで行けない場合には、ハロワの窓口に必ず連絡し、指示を受けましょう。

STEP
失業手当が振り込まれる

失業の認定から1週間程度で失業手当が振り込まれます。

ただ、次のような行動を行えば受給の停止や返還、納付が命じられる可能性もあるで注意しましょう。

「就職・自営を開始したことを申告しない」「求職活動の実績の虚偽申請」「アルバイトなどを隠す」

失業手当を受給できる期間は最大で約1年間です!

失業保険を受給するメリットとデメリットのバランス

失業保険を受給するメリット・デメリットを解説している画像

最後に失業保険を受給するメリットやデメリットを減らしていくポイントなどについてご紹介していきます。

失業保険を受給するメリット

失業保険は経済的な支えとなり、次の就職先を探すための時間と安心感を得られます。

きちんとデメリットを理解したうえで利用することが大切です。

デメリットを減らすためのポイント

制限を理解し、計画的に求職活動を行うことで、デメリットを減らしつつ受給のメリットを活用することができます。

最適な選択をするための自己分析

自分の経済状況や求職状況に応じて失業保険を利用するかどうか判断し、慎重に選択しましょう。

そうすれば、失業保険のデメリットを最小限に抑えることが可能です。

失業保険をもらうデメリットについて:まとめ

今回は、失業保険を受給する資格から受給するデメリット、その際の注意点などについて詳しく解説してきました。

失業保険は、失業期間中の生活を支えるための大切な制度で、多くの人にとって非常に有益です。

ただし、失業保険には、求職活動の制約や収入制限、就職先への影響など、デメリットもあるため、受給する際には慎重な計画が必要です。

受給期間中の収入制限によって「自由に収入を得られない状況」「失業保険終了後に再び経済的な不安を抱える可能性」もあるため、受給期間中からしっかりと対策を立てることが求められます。

また、長期間の失業保険の受給が就職先での評価に影響する可能性もあります。

これを避けるために、計画的な求職活動を維持することや、失業保険の利用をあくまで一時的なサポートとして考えることが重要です。

受給するメリットを活かしながらデメリットを最小限に抑えるためには、失業保険の制度をよく理解し、計画的に求職活動を進めることが理想的です!

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この記事を書いた人

初めまして!
HSPの気質を持つSUSUMUです。

IT関連の会社を何社も渡り歩き、私が体験したことをもとに記事を書いていきます。
HSP関連や退職・転職についての疑問や不安、最近利用者の増えている退職代行サービスなどを書いていきますので少しでもご参考になれば嬉しいです。

よろしくお願いします!

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