- 面接で志望動機を聞かれない理由
- 志望動機を聞かれない面接で重視されること
- 雑談面接の形式や企業の狙い
志望動機は面接での定番質問とされますが、状況によっては全く聞かれないこともあります。
しかし、いざ自分がその状況を経験すると「自分に興味ない?」「不合格?」などの不安を感じてしまうでしょう。
実際には『スキルや経験に重点を置いている』などの場合もあり、志望動機が聞かれなくても不合格ではないケースも少なくありません。
そこでこの記事では、企業が志望動機を聞いてこない理由や聞いてこない面接で重視されること、雑談面接などについて詳しく解説していきます。
面接で志望動機を聞かれなくても不採用とは限りらない!
面接では「自己紹介と志望動機をどうぞ!」というのが鉄板です。
しかし、冒頭でもお伝えしたとおり、【志望動機を聞かれなくても=不採用】とは限りません。
企業が志望動機を聞かない理由には、”ネガティブな意味のものばかりではない”からです。
特に近年は、志望動機のような表面的な部分ではなく、応募者のスキルや経験、人柄を重点を置いている企業も増えています。
リラックスした雰囲気で面接を進めるために、あえて志望動機を聞かないケースも多いです。
志望動機を聞かれなくても、「ダメだった」と落ち込むのは早いかもしれません!
企業が面接で志望動機を聞いてくる理由
面接で志望動機を聞いてこない理由をご紹介する前に、「なぜ企業が志望動機を聞くのか?」ついてお話していきます。
志望度が知りたい
志望動機を聞く理由で一番大きいのが、「応募者の志望度を知る」ためです。
どんなに学歴やスキル、実力のある応募者でも、入社してくれなければ意味がありません。
企業としては、求人募集を出すだけでも費用もかかるため、それが水の泡になる状況は避けたいでしょう。
「この企業に入りたい!」と考える人の方が貢献度も高くなります!
マッチ度を知りたい
志望動機を書くには、応募する企業の社風やビジョンを把握しておく必要があります。
そのため、きちんとした志望動機がないなら「会社とマッチしない」可能性も出てきます。
長期で働いてくれるかをみている
志望動機から長期間働いてくれるかをみることもできます。
先ほども言ったように、求人募集を出すだけでも費用がかかり、育成するには従業員の時間も使うことになります。
働く意欲がない方に内定を出せば、すぐに転職してしまい、企業は損をするだけです。
志望動機はマッチ度や定着率を見る手段でもあります!
面接の際に志望動機を聞かれない理由6選
次に面接で志望動機を聞かれない場合に考えられる理由を6つご紹介していきます。
書類選考時に確認した
就職・転職のどちらの場合でも、書類選考の時点で履歴書や職務経歴書は提出しています。
そのため、基本的に面接官は応募者の志望動機を把握している状態です。
面接という限られた時間では、「書類に書かれている内容より中身の部分の話をしたい」と考えているのでしょう。
「具体的なスキルとエピソード」「応募者の人柄」などを知りたい面接官は多いです!
もともと聴く予定がない
「社風に合うか?」「即戦力として期待できるか?」という部分を優先しているなら、面接で志望動機は聞きません。
志望動機は重要ですが、それを面接で聞かずに『これまでの行動や経験を知りたい』と考えているのです。
志望動機を聞く時間を省き、応募者の人柄や会社へのマッチ度などについて質問をする時間に使われます。
「志望動機はありきたりな回答しか返ってこない」ことは面接官も理解しています!
スキルや実績を重視している
転職時や技術職・専門職では、志望動機よりも具体的なスキルや実績が重視されることがあります。
先ほどもお話したように、志望動機はありきたりな回答が返ってくることもめずらしくありません。
しかも志望動機は履歴書などでも確認できます。
- 応募者の持っているスキルやその経験
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
こうしたものは、直接顔を合わせないと確認できない部分が多いです。
応募者の価値観や能力、適合性を知りたいなら、志望動機を聞く時間は意味がないかもしれません!
志望動機を聴く時間がなくなった
グループ面接や短時間の面接では、全員に共通の質問がされる場合が多く、志望動機を個別に聞く時間が取れないことがあります。
面接官はあらかじめ質問する内容を決めていますが、応募者の回答時間は予想がつきづらいこともあるでしょう。
話が盛り上がるなどの状況なら、予定時間をオーバーしてしまうこともあります!
採用・不採用が決まっていた
状況によっては面接中に採用・不採用が決まるケースもあります。
志望動機を聞かれる場合でも、それが最初の質問とは限りません。
応募者から回答をもらい、態度を見て「この人はうちの会社に合っている!」と感じられれば、わざわざ志望動機は聞かないこともあります。
反対に短時間で「この人はうちには合わない」と判断されれば、志望動機までいかないケースもあります!
回答を用意しやすい質問を避けるため
志望動機はほとんどの応募者が面接練習で行う質問内容でしょう。
そのため、応募者の本来の姿を知るために、回答の用意しやすい質問は避けていることもあります。
よくあるのが「これまでの経験で失敗し、学んだこと」「最近読んだ本の内容や感想」などです。
こうしたことを聞くことで、応募者の考え方や価値観を知ることができます!
志望動機を聞かれない面接で重視されること
面接で志望動機を聞かれない場合、面接官が重視しているのは次のようなポイントです。
応募者の人柄・人格
応募者のスキルや経験なども重要ですが、やはり人柄や人格は最も気になる部分です。
どんなに優秀な人でも、「周りと連携できない」「社風に合わない」では会社が成長していくのは難しくなります。
それどころか、その応募者が入ったことで悪い影響をもたらす恐れもあるでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、面接では次のような質問をするのです。
- 長所や短所
- 周りから見た応募者の性格
- これまでの挫折や失敗
- 学んだこと など
どの質問も、きちんと自己分析をしていれば答えられるものばかりです!
入社後の伸びしろ
入社後の伸びしろや会社への貢献度に力をいれて面接をする企業もあります。
特に就職や未経験での転職の場合、企業側がスキルより成長力のある人材を取りたいことも多いです。
学生生活や仕事を通して、「どんなスキルや経験をし、どう活かしたのか?」を聞き。
「会社にどう貢献できるのか?」をチェックしようとしてきます。
仕事への熱意や取り組み方
仕事への取り組み方や熱意も、面接でよく聞かれる内容です。
熱意のない人をとってもスキルはなかなか身に付かず成長しないため、会社にとって良い影響をもたらしてくれません。
過去のエピソードや失敗から学んだことなどを聞くことで、仕事に対してどれだけの熱量があるのかを確かめようとします。
また、会社に対しても企業研究の部分でも仕事への熱意や動機を知ることができます。
自己分析だけでなく、面接では企業研究も大切です!
これまでのスキルや実績
志望動機を聞かれない場合、スキルや実績、プロセスなどが重視されます。
特に転職活動なら、即戦力の補強のため、スキルや経験を持つ方を選ぶことが多いです。
現状のスキルや経験だけでなく、今後の成長にも重きを置くため「どうやってスキルを手に入れたか?」「どんな役割をしたか?」を聞きたいのです。
自己分析の段階でスキルや経験の棚卸しをしておくのは必須です!
面接で流行中?雑談面接の形式や企業の狙い
最近の面接では「雑談面接」というものが流行中?です。
ただ、雑談面接という言葉に聞き馴染みのない方もたくさんいるでしょう。
そこで雑談面接の形式や企業の狙いなどについてご紹介していきます。
「雑談面接」とは?
雑談面接とは、「形式的な質問でなく雑談を中心に行われる面接形式」のことを言います。
よくある雑談をしながら、応募者の思考力や対応力、コミュニケーション能力を判断していきます。
一般的な面接と質問内容が違うため、応募者側からすれば、対策しづらいのも特徴です。
「雑談」とはいえ、面接の一部なので言葉遣いや態度には注意が必要です!
企業が行う狙い
雑談面接は応募者の本音や人柄、日常の姿を確認することができます。
予想外の質問をすることで応募者の中身を見抜き、社風や相性などのミスマッチを防ぎます。
事前に準備できない質問をすることで、難しい話題・質問への対応力やコミュニケーション能力を見ていきます。
通過する際のポイント
「予定できない質問なんて対策できない、、、」と感じるでしょう。
しかし、次のようなポイントを押さえておけば、通過する可能性を上げることができます。
- 自己分析をきちんと行う
- ニュースなどの時事ネタを知っておく
まずは自分の強みや価値観を知ることが大切です。
雑談面接では、その時その時の時事ネタが話題に上がることが多くなります。
事前にさまざまな話題を知っておき、それについての自分の意見が言える状態がベストです。
雑談という形式上、リラックスし過ぎてしまう方もたくさんいます。
適度な緊張感を持ち、言葉遣いや態度に気を配りながら行っていきましょう!
志望動機を聞かれない面接の攻略法
面接での鉄板質問である志望動機を聞かれないケースもあります。
しかし、その状況でも慌てず、他の質問内で自分をアピールすることが大切です。
志望動機以外で志望理由をアピール
自己紹介や職務経歴を話す際に、志望動機をさりげなく盛り込むことが有効です。
志望動機を聞かれなくても、入社後のキャリアプランを聞かれることはあります。
具体的なキャリアプランを伝えることで、企業研究や志望度合いも伝えることができます。
逆質問の際に志望動機を混ぜることもおすすめです!
自己PRやよく聞かれる質問などを深掘りしておく
志望動機を聞かれない場合は、自己PRや過去のエピソードを深掘りされることも少なくありません。
企業研究の部分をはじめ、自分自身のことなら事前に十分な対策を行えます。
- 「過去の経験で大変だったこと」
- 「どんな工夫をしたか」
- 「その経験から何を学んだか」
- 「学びをどう活かすか」
こうした質問は志望動機を聞かれるかにかかわらず、出されるので事前に対策しておきましょう!
雑談面接の対策もしておく
先ほどもお伝えしたとおり、最近は雑談面接も増えています。
雑談面接は、ある意味「発言内容・態度の全てが評価される」とも言えるでしょう。
時事ネタや言葉遣い、態度などには細心の注意を払うことが重要です。
友人などとアドリブ対応の練習をするのもおすすめです!
面接で志望動機が聞かれないことについて:まとめ
今回は、企業が志望動機を聞いてこない理由や聞いてこない面接で重視されること、雑談面接などについて詳しく解説してきました。
志望動機が聞かれない状況でも、それが不採用を意味しているわけではありません。
面接全体で志望動機をアピールする工夫や質問への回答を通じて間接的に伝える方法などがあります。
状況に応じた対応力を身につけ、志望動機なしでも自分の魅力を最大限に伝えられるよう準備を進めましょう!
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