- 「一身上の都合」の基礎知識
- 退職理由で一身上の都合を使うメリット
- 退職理由を詳しく聞かれる際の対策
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「一身上の都合」という表現は、退職理由を簡潔に伝えるための定型文として広く使われています。
この言葉は、特定の理由を明らかにせずに退職を伝えられるため、プライバシーを守りながら円満に退職する方法の一つです。
”退職の際に書くもの”というイメージがありますが、どんなシーンでも使えるわけではありません。
そこでこの記事では、「一身上の都合」の基礎知識から使うメリット、使えない場合などについて詳しく解説していきます。
「一身上の都合」の基礎知識
「一身上の都合」とは、境遇や個人的な理由、事情などを意味します。
ビジネスシーンでは、私情を伝えるのを避けるような場面で使用される表現です。
個人の事情を表す言葉
一身上の都合は、個人の私的な事情による都合を示すものです。
退職理由としての一般的なものは、本人の病気や怪我、スキルアップや環境の労働環境の改善などの際によく使われます。
自身の場合だけでなく、家族の病気や介護の場合でも、一身上の都合が使われます。
「会社都合でない時に辞める際に使うのが一身上の都合」とも言えます!
一身上の都合が使えるシーン
個人の事情によっての退職する際に使われる一身上の都合。
この言葉、次の3つのような場面で使うことができます。
退職届などに記載する際
会社や上司に提出する退職届・退職願は、基本的に具体的な退職理由は書きません。
【この度、一身上の都合により、誠に勝手ながら令和◯年◯月◯日をもって退職いたします。】
など、自分の意思で辞める場合にはほぼ全て”一身上の都合”と書きます。
退職理由を伝える際
転職の際に出す履歴書や職務経歴書には、退職理由について「一身上の都合により退職」と記載します。
【2024年◯月 一身上の都合により退職】
ただ、面接官から「退職理由はなんですか?」と聞かれた際には、たとえ建前でもきちんとした理由を伝えるのがベストです。
面接官が納得するような理由を伝えましょう!
内定や選考辞退をする際
就活・転職の際の内定・選考辞退の際にも、一身上の都合は使用できます。
【大変申し訳ございませんが、一身上の都合により内定を辞退させていただきたく存じます。】
複数社の企業に応募していれば、「内定をいくつももらう」「途中で選考を辞退したい」という状況も出てくるでしょう。
わざわざ他の会社を優先すると伝えるのは失礼ですし、意味もありません。
相手の企業が知りたいのは『入社する(しない)か』なので、一身上の都合で十分です。
内定先がしつこく理由を聞いてくる場合には、それらしく失礼にならないよう伝えましょう!
法律上も問題なく使える
「できれば退職理由は言いたくない、、、」という状況もあるでしょう。
法律的には”一身上の都合”と伝えるだけでも問題ありません。
法律上は問題なくても円満退社をしたいなら、伝え方にも注意!
退職理由で一身上の都合を使うメリット
退職理由で一身上の都合を使うメリットは、個人的な事情を明かさなくても良いため、プライバシーが守られる点です。
特に自分や家族の体調などを、上司や同僚などの第三者に伝えるのを避けたい方も少なくありません。
また、会社や上司などへの不満が退職理由の場合、そのまま伝えてしまえば、辞める前にトラブルの火種を作ることにもなる可能性があります。
「なるべくなら円満に辞めたい」方も多いため、その点でも一身上の都合を使うことにはメリットがあります。
退職後にも職場や上司、同僚との良好な関係を保つこともできます!
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「一身上の都合」が退職理由が使えない時もある!?
退職時に使える定型文である一身上の都合ですが、使えないシーンもあります。
それが「会社都合による退職の場合」です。
- 会社の倒産や破産
- 経営悪化によるリストラ
- 普通解雇
- パワハラやセクハラの被害にあった
- 雇用契約書と仕事内容が違う
- 給与の未払い・カットがあった など
こうした場合は、基本的に会社都合になります。
失業給付金を受ける場合、会社都合・自己都合によって受給開始日や給付期間も変わってきます。
安易に一身上の都合のような自己都合退職にしてしまうと、思わぬデメリットもあるので注意しましょう。
離職期間がある場合、履歴書などに「留学」「資格の勉強」などの理由を書くことでネガティブな印象を少なくできます!
退職理由で一身上の都合を使っても聞かれる可能性はある
一身上の都合と伝えても、上司や会社、面接の担当者から「なぜ辞める(辞めた)のか?」を聞かれることもあります。
きちんとした理由を伝えないと、退職時なら上司や会社から納得してもらえないケースも少なくありません。
引き止めや退職願の不受理などの恐れもあるため、退職理由を聞かれたらきちんと答えるのがベストです。
もちろん、会社や上司などへの不満といったネガティブな理由を避けましょう!
転職活動時に面接官から聞かれた場合も、一身上の都合だけでは納得してもらえない可能性があります。
前職の不満や批判ではなく、「今後の目標や挑戦していくこと」などが伝えられるのが良いでしょう!
「一身上の都合」という退職理由を詳しく聞かれた際の対策3選
一つ前でもご紹介したように、一身上の都合と伝えても細かい理由を聞かれることもあります。
ですが、不満や批判のようなネガティブな内容は、相手が誰であっても伝えないのがベストです。
「退職までの居心地の悪さ」や「面接での悪い印象」にもつながるので、伝え方には注意が必要です。
対策①:建前の理由を考えておく
退職理由を聞かれたら、建前の理由を考えておき伝えるのも一つの手段です。
本来なら退職理由は一身上の都合だけでも問題ありません。
しかし、職場の上司や同僚が相手だと、一身上の都合だけでは通用しないケースも多いです。
理由を伝えることに変に意固地になってしまえば、退職まで会社に居づらくなるなどのリスクもあります。
体調不良や身内の介護、引っ越しなど、なるべく引き止められない内容が良いでしょう!
対策②:前向きな理由を伝える
上司や面接官など、誰にでも伝えられる万能の退職理由は、前向きでポジティブな理由です。
「スキルアップをしたい」「〇〇という仕事がしたい」など、ポジティブな理由であれば、マイナスな印象は残りません。
ただし、面接のような場では、”ただポジティブな理由”だけでは弱いです。
「新しい仕事に挑戦!」といって、前職と同じ職業なら不審がられてしまいます。
退職理由を伝えた後に、具体的なエピソードや今後の目標などをプラスすることで印象も変わります!
対策③:やんわりとはぐらかす
上司や会社から退職理由を聞かれても、絶対に答えたくないこともあるでしょう。
そうした際は、やんわりとはぐらかすのもありです。
「個人的な事情で申し訳ございませんが、詳細については控えさせていただきたいと思います。」
こうした伝え方をされれば、普通ならそれ以上は触れてこないはずです。
柔らかい表現で具体的な説明を避けるのがポイント!
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一身上の都合での退職理由について:まとめ
今回は、「一身上の都合」の基礎知識から使うメリット、使えない場合などについて詳しく解説してきました。
「一身上の都合」は、退職理由を簡潔かつ配慮を持って伝えるための便利な言葉です。
しかし、伝える方法を誤ると、職場や面接官などに不信感を与える可能性もあります。
適切な対応を心がけることで、円満退職につなげることができ、今後のキャリアにも好影響をもたらします。
何よりも大切なのは、感謝の気持ちを忘れず、丁寧に対応することです。
それが退職後の円滑な人間関係にもつながっていくでしょう!
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