- 面接で第一印象が重要な理由
- 面接で第一印象を良くするためのポイント
- 面接での第一印象を良くする方法
転職活動で避けて通れないのが「面接」です。
とくに初めて転職を経験する方にとっては、”何を重視されるのか”が不安なポイントかもしれません。
実は、面接では内容そのもの以上に、「第一印象」の評価が合否に大きく関わることがあります。
この記事では、面接での第一印象の重要性と、第一印象を良くするポイントや好印象を与える方法などについて詳しく解説していきます。
第一印象を効果的に活用し、面接の成功につなげるためのポイントを確認していきましょう。
面接での第一印象が重要な理由

「人の評価は第一印象で決まる!」という言葉もあるくらい、最初の印象は大切です。
特に初対面の相手から評価される就職・転職時の面接では、この”第一印象によって今後が決まる”場合もあります。
そこでまずは、面接で第一印象が重要な理由を3つご紹介していきます。
- 第一印象は合否に影響がある
- 面接での第一印象は3秒
- 第一印象をなかなか覆せない
第一印象は合否に影響がある
「第一印象で合否が決まるほど重要」という説があります。
お客様先はもちろん、内勤の仕事でも良い印象の人を採用するだけで、売り上げや成績が変わってくることも多いです。
そのため、第一印象が良い人なら「会社に貢献してくれるだろう!」と判断され、採用へとつながります。
反対に第一印象が悪ければ、「会社に悪い影響を与えるのでは、、、」と不安がられ、不採用と判断される可能性があります。

人を第一印象で評価しようとするのは、普段の生活でも同じです!
面接での第一印象は3秒で!
人の第一印象は約3〜10秒ほどで決まるとされています。
面接での約3〜10秒ほどは、入室後の面接官への挨拶する時間くらいになります。
アメリカの心理学者メラビアンの提唱した「メラビアンの法則」。
この法則では、話し手が聞き手に与える影響は【視覚55%】【聴覚38%】【言語7%】とされています。
この2つの条件を考えると、いかに第一印象が大切かがわかっていただけるでしょう。
第一印象をなかなか覆せない
面接時間は平均で30分ほどが多いでしょう。
ですが、「第一印象の覆すのは難しい」と言われています。
人は最初に感じた印象を知らない間に裏付けようとする傾向があり、それは面接でも同じです。
実際にあなたも「なんかこの人印象悪いな、、、」と感じた人と深く関わらないようにした経験もあるでしょう。
第一印象が良いと、面接官の心理的ハードルが下がり、以降の会話にも前向きな姿勢で臨んでくれる傾向があります。
反対に第一印象が悪いと、少しの言い間違いや沈黙でも「やる気がない」「準備不足」などとネガティブに捉えられやすくなることも。



決められた時間内では、会話を重ねても印象が変わるまではいきません!
面接で第一印象が良い人・悪い人の特徴


「面接での第一印象が良い人」とは具体的にどんな人を指すのでしょうか?
第一印象が良いとされる人には共通した特徴があります。
一方で、気を抜くと悪印象を与えかねないポイントもあるので、まずはその違いを明確に整理しておきましょう。
第一印象が良い人の特徴
面接で良い印象を与える人は、まず姿勢がしっかりしていて、自然な笑顔で挨拶ができています。
声のトーンも明るく、適度な大きさでハキハキと話せることが大切です。
また、面接というきちんとした場では、スーツの着こなしや清潔感のある髪型、シワのない服装、爪や靴の手入れまで行き届いていると、準備ができている印象を与えることができます。
面接官の目を見て話すことで、誠実さや信頼感も伝わります。



明るい表情で聞き取りやすい声&スピードなどの条件も好印象を持たれます!
第一印象が悪い人の特徴
一方で、印象が悪くなってしまう方にも共通の傾向があります。
たとえば、猫背やうつむき加減の姿勢、聞き取りづらい小さな声での挨拶、挙動不審などは、自信がないように見えてしまいます。
また、面接中に腕を組んだり貧乏ゆすりをしてしまうと、緊張や防御的な印象を与えてしまうため注意が必要です。
髪が整っていなかったり、シャツにシワがあったりするだけでも「準備不足」「だらしない」と判断されることも。



第一印象が悪いと、「この人と一緒に働きたくない」「会社に悪い影響をもたらしそう」と思われてしまいます!
面接での第一印象を良くするための5つのポイント


転職未経験の方にとって、「どうすれば第一印象が良くなるのか」は非常に気になる点でしょう。
実は、身だしなみや表情、態度など、少しの工夫と意識で印象は大きく変わります。
- 身だしなみを整える
- 笑顔や表情の作り方
- 姿勢や態度も意識する
- 声のトーンや話し方の工夫する
- 遅刻NGで早すぎも注意
ポイント①:身だしなみを整える【男女別・共通】
まずは基本的な身だしなみのチェックを怠らないことが大切です。
前日の夜に服装を整えておく、爪や髪を整えるなど、直前で慌てないよう準備しておくことで、気持ちにも余裕が生まれます。
また、面接会場までの経路を確認しておくと、遅刻のリスクも減り、落ち着いて臨むことができます。
男性
男性の場合、黒かネイビー、ダークグレーといった落ち着いた色のスーツを選ぶのが良いです。
シャツやネクタイも派手すぎないものを選ぶのが無難です。
転職活動の場合なら、リクルートスーツは避けるべきです(幼い・頼りない印象になる)。
髪を整え、ヒゲもきちんと剃っておきましょう。



寝癖や不精ひげは入社意欲の欠如に見られてしまいます!
女性
男性は基本的にスーツですが、女性の場合はパンツ・スカートのどちらでも大丈夫です。
髪が長い場合にはまとめておき、前髪は目にかからないよう横に流すか、短くしておくのがベストです。
就活・転職に関わらず、明るい色や派手な髪型はNGです。
黒や抑えた色にし、毛根と毛先の色を合わせるようにしましょう。
メイクはナチュラル系を意識し、健康的な印象を与えられるようにすると良いです。
男女共通
スーツはきちんとクリーニングに出し、ワイシャツともにシワがないかをチェックするようにしましょう。
香水や柔軟剤の匂いは好きづきがあるため、面接官に合わせるのは難しいです。
ですが、強すぎる匂いは避けるのがベストです。
面接当日は、緊張や不安などから細かい部分に気づきづらいこともあります。



自宅を出る前・お手洗いなどで必ず全身を確認しましょう!
ポイント②:笑顔や表情の作り方
自然な笑顔は親しみやすさを伝え、面接官との距離を縮めます。
口角を軽く上げ笑顔を作るだけでも、自信に満ちた印象を与え、声のトーンも明るくなります。
「緊張で笑顔がこわばりそう」と不安な方は、普段から鏡の前で自然な笑顔を作る練習をしてみるのも良いでしょう。



笑顔や表情、話し方は鏡の前で練習するだけでなく、第三者に見てもらうのも効果的!
ポイント③:姿勢や態度も意識する
面接時には、背筋を伸ばして座り、目線をしっかりと相手に向けることを意識しましょう。
こうすることで、自信や誠実さをアピールできます。
普段着慣れないスーツなどなら、ついつい縮こまってしまうのも理解できますが、猫背などの悪い姿勢はマイナスの影響しか与えません。
無理に笑顔を作る必要はありませんが、柔らかい表情を心がけることで、相手にも安心感を与えることができます。



背筋を伸ばし、肩肘を張らずに柔らかい表情と自然な姿勢に気を配りましょう!
ポイント④:声のトーンや話し方の工夫する
ハキハキとした話し方は、それだけで自信とやる気を感じさせます。
ゆっくりとしたペースで、丁寧に話すことを心がけると、言葉にも重みが増し、説得力も高まります。せっかく練習をしてきても、ボソボソと話せば、伝わりづらく元気もないように感じさせてしまいます。
緊張・不安から早口になる方もいますが、意識的にゆっくりと話すことが効果的です。
話す内容に迷いがある場合でも、落ち着いた口調で伝えるだけで印象は大きく変わります。
ポイント⑤:遅刻NGで早すぎも注意
面接で好印象を残したいなら、表情や姿勢、身だしなみだけでは足りません。
予定時間の遅刻をしないことはもちろん、早く着きすぎるのも避けましょう。
転職・就職に関係なく、”時間を守れる”ことは社会人としての最低限のマナーです。



遅刻しそうなら早めに連絡し事情を伝えるのは必須です!
面接での第一印象を良くするためのポイント〜状況別編〜


最近の面接では、「一次はオンライン」「二次以降は対面」というケースも少なくありません。
そこで次に、状況別の面接での第一印象を良くするポイントをご紹介していきます。
オンライン面接のポイント
オンライン面接では、Wi-Fiの環境や照明、背景にも気を配る必要があります。
「電波状況が悪い」「雑音が多い」場合、面接官にやる気のなさを感じさせてしまいます。
また、カメラ越しだと表情も伝わりづらいため、顔色がよく見えるように照明の調整も大事です。
マスクを付けての面接のポイント
最近はほとんどなくなってきましたが、マスクをつけての面接の場合、普段よりも口を大きく開け抑揚をつけて話すのがポイントです。
マスクをつけていれば顔の表情も見にくくなり、明るさややる気をアピールするのが難しいです。



少し大きめなリアクションやジェスチャーなども有効です!
誰でもできる! 面接での第一印象を良くする方法


次に面接での第一印象を良くする方法についてご紹介していきます。
これからご紹介することは難しいものはなく、誰でも挑戦できるものばかりです。
転職・就職の面接時はもちろん、入社後にも意識することで上司・同僚からの印象も良くなるでしょう。
- みんなが思う「清潔さ」を意識する
- 自然な笑顔でリラックスした雰囲気を演出
- 適切なアイコンタクトを心がける
- 話し方のトレーニングもする
- ポジティブな言葉選びと表現をする
- 姿勢と立ち居振る舞いを意識する
- 第三者の意見も聞いてみる
みんなが思う「清潔さ」を意識する
面接などのビジネス場では、「みんなが想像する清潔さ」を意識してみるのがわかりやすいです。
- シワのないスーツやシャツ
- セットされた頭髪
- 綺麗な靴やカバン など
スーツやシャツにシワ、靴の汚れなど、自分が見ても清潔だと感じる人の特徴を再現しましょう。ヘアスタイルは顔がはっきり見えるように整え、男性はひげの剃り残しに注意してください。
華美すぎないアクセサリーや控えめな香水を選ぶことで、清潔感を損なわず好印象を与えられます。
自然な笑顔でリラックスした雰囲気を演出する
面接の最初から硬い表情だと、緊張感が相手にも伝わりやすくなります。
緊張を和らげるために、深呼吸して口角を軽く上げることを意識しましょう。無理に大きく笑おうとせず、相手の目を見ながら自然な微笑みを保つことで、信頼感が生まれます。
自然な笑顔が作れるようにトレーニングしてみるのも有効な方法の一つです。
- 割り箸を前歯で挟んで30秒加える
- 割り箸を外し、口角の位置をキープ
- ❶〜❷を5回繰り返す
- 唇を「い」の形にし、横に引っ張り10秒キープ
- 唇を「う」の形にし、横に引っ張り10秒キープ
- ❹〜❺を5回繰り返す
面接などの緊張するシーンではついつい顔がこわばり、無表情や暗い表情になってしまうこともめずらしくありません。



日常的に笑顔のトレーニングをすることで、緊張場面でも効果が期待できます!
適切なアイコンタクトを心がける
面接官の話を聞くときは、視線をそらさずに相手の目を見ることで誠実さをアピールできます。
とはいえ、じっと見つめすぎると威圧感を与えるため、自然なタイミングで視線を外すことも大切です。
アイコンタクトを通じて「話をちゃんと聞いています!」という姿勢を示しましょう。
話し方のトレーニングもする
相手が聞き取りやすいような話し方を目指すトレーニングも大切です。
序盤にお伝えしたメラビアンの法則では、【聴覚38%】という数字も出ています。
声のトーンや大きさも第一印象を決める大きな要因になるので、意識するようにしましょう。



ボイス録音のアプリで自己紹介や志望動機を話す様子を取り、聞き直す方法が効果的です!
ポジティブな言葉選びと表現をする
自己紹介や回答の際は、「できない」「苦手」といったネガティブな表現を避け、代わりに「チャレンジしたい」「改善してきた」といった前向きな言い回しを使いましょう。
自分の強みを伝える際にも、エピソードを加えることで具体性が増します。
ポジティブな言葉は、面接官に好印象を残しやすくなります。
姿勢と立ち居振る舞いを意識する
背筋を伸ばす姿勢や手癖・足癖といった細かい部分にも気を配りましょう。
座っているときは背筋を伸ばし、両足をしっかり床につけて安定感を出します。立ち上がる・座る動作はゆっくり丁寧に行い、雑な印象を避けます。
身振り手振りは必要最低限にとどめ、過度な動きで相手の注意を逸らさないこともポイントです。
足癖や手癖は自分でも気づかないパターンも多いです。自宅でスマホなどを使い、離れたところから面接練習を写すのもおすすめです。



想像していなかったくせに気づくかもしれません!
第三者の意見も聞いてみる
友人や家族、転職エージェントなどの第三者との面接練習も効果があります。
面接という特殊な空間では、普段通りの話し方や表情、姿勢ができなくなることもめずらしくありません。
第三者を相手に事前に面接練習をしておくことで、自分では気づかなかった点を指摘してもらえる可能性も高いです。



面接練習では転職エージェントなど自分との距離が近づきすぎない人に頼むのがベストです!
面接での第一印象を悪くしないための注意点


第一印象を良くする努力と同じくらい、「悪くしない」ことも重要になってきます。
うっかりやってしまいがちな行動が、面接の印象を損なうこともあるため注意しましょう。
- 遅刻のリスクとその回避策
- 緊張しすぎないための心構え
- 不適切な言葉遣いや態度の回避
- スマホの操作やマナー違反に注意
- 自信のなさを見せすぎない
- 早口や一息で話し切ってしまう癖を矯正
- ネガティブな自己評価や愚痴を控える
- 過度なジェスチャーや視線の泳ぎに注意
遅刻のリスクとその回避策
面接のような大切な場で遅刻するのは絶対に厳禁です。
どんなに素晴らしいスキルや経験を持っていても、面接に遅刻するだけで信頼は一気に失われてしまいます。
交通機関の乱れや場所の間違いなど、予期せぬ事態に備え、早めに出発することが鉄則です。



体調不良など、万が一、遅刻しそうな場合は、早めに連絡することも大切です!
緊張しすぎないための心構え
「面接で緊張をしない」のは無理があるかもしれません。
ですが、その緊張が表情や声に出てしまうと、自信がないように見えてしまいます。



深呼吸やポジティブな自己暗示などを活用し、緊張を和らげらるようにしましょう!
不適切な言葉遣いや態度の回避
緊張は誰でもしますが、視線をそらし続けたり、声が極端に小さいと「この人に仕事を任せられるか?」と不安を与えかねません。
勇気を出して、しっかりと相手を見ることを意識してみましょう。
緊張のしすぎも問題ですが、砕けた言葉や横暴な態度は当然、悪い印象を与えます。
面接の場で意図的に悪い言葉遣いや態度をしたい方はいないと思いますが、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
スマホの操作やマナー違反に注意
面接会場に入る前にスマホの電源は切っておきましょう。
面接直前までスマホを操作している姿は「集中していない」「ビジネスマナーがない」と思われてしまう可能性も高いです。
【面接時に話す内容についてのメモ確認】などの場合でも、人がいるシーンではスマホを見ないのがベストです。
早口や一息で話し切ってしまう癖を矯正する
緊張するとつい早口になり、一息で話し切ってしまおうとすることは誰にでもあります。
要点が伝わりにくくなるだけでなく、落ち着きのなさを相手に印象づけてしまいます。
深呼吸しながら話す間を入れ、一文ずつ区切って話す練習をしておきましょう。
ネガティブな自己評価や愚痴を控える
前職や過去の経験について話す際に、愚痴や後ろ向きな発言は避けましょう。
「前職が忙しすぎた」「人間関係が合わなかった」といったネガティブな理由を詳しく語ると、面接官も良い感情は持ってくれません。
転職する理由を伝える上では、若干ネガティブよりな発言をしてしまうのは仕方がないことです。



印象を良くするためにも、改善策や学びとともに前向きに伝えることが重要です!
過度なジェスチャーや視線の泳ぎに注意
手を大きく振るなどの過剰なジェスチャーは、面接官の注意をそらすことがあります。
また、視線がキョロキョロと泳いでいると、自信のなさや不誠実さが感じらさせる原因にも。
自然な動きを意識し、視線は相手に向けつつ適度に外すバランスを保ちましょう。
面接時の第一印象について:まとめ
今回は、面接での第一印象の重要性と、第一印象を良くするポイントや好印象を与える方法などについて詳しく解説してきました。
第一印象は面接の成功を大きく左右する重要な要素です。
適切な服装や笑顔、姿勢、そして丁寧な言葉遣いを意識することで、面接官に好印象を与えやすくなります。
また、遅刻や緊張しすぎることを避け、余裕を持った準備をすることで、面接の場でのパフォーマンスを最大限に発揮できます。
これらのポイントを活用し、面接成功への一歩を踏み出しましょう!